野球の肘の痛みの治し方、ストレッチやテーピングのやり方

野球の肘の痛みの原因や直し方ストレッチ、テーピングのやり方を紹介します。サポーター湿布でも治らない肘の内側が痛い時はどうすればいいのか?

野球肘の種類はどのようにして調べるのか

野球肘と一括りで言っても、その種類は複数あります。

 

例えば肘の内側に痛みを覚えた場合、内側上顆障害、回内筋付着部炎、尺側側副靭帯損傷などいわゆる内側型の障害の可能性があります。

 

後方型の障害であれば、肘頭疲労骨折もしくは後方インピンジメントが疑われます。最後に肘の外側に痛みが生じた場合は、離断性骨軟骨炎と診断されます。

 

野球肘は、ストレッチで肘関節の筋肉をほぐすことにより、痛みが軽減するものや、関節鏡を使って切開の少ない手術を行うものなど、治療法もそれぞれの症状に合わせて行います。

 

関節鏡では骨膜切除やドリリング法、骨切除といった複数の方法がありますので、詳細なデータが必要になってきます。

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種々の検査法があるが、いくつかの検査は有料!

 

診断法は症状の問診から始まり、触診、徒手検査、画像診断といった様々なことを総合的に判断して診断します。

 

問診では、痛みについて患者が把握していることを聞き、圧して痛みの場所を確認し徒手検査をします。

 

徒手検査は肘をさまざまな方向へと動かし、肘の可動範囲と筋力を調べます。可動範囲とは患者自身がどれだけの範囲で肘を動かせることができるかという自動運動と、術者がそれを行う他動運動の診断法を用います。

 

筋力検査では、肘や手首の可動範囲に力を加え、痛みがあるかないかを調べます。他にも外反テストやチネル徴候の確認を行います。

 

最後にレントゲンや超音波検査で肘の状態を調べます。しかし、レントゲンでは骨の状態しかわからず、外側型の場合、軟骨まで検査することができません。

その場合は大病院にしか置かれていないMRIでの検査が必要になります。MRIの難点は費用と時間がかかることです。

 

野球肘は放置することで悪化し、後に後遺症を残すほど厄介な障害です。自然と治るものではありませんし、また自己流で治そうとすると悪化することもあります。

 

肘に痛みが生じるようになりましたら、上記のように肘の状態を詳細に診断し、最適な治療法を見つけることが大事です。

10代のピッチャーで多く見られる野球肘の症状とリハビリ法!

野球肘とは骨や軟骨などの形成が未完成である十代に多く発症する障害です。

 

部位によって外側型と内側型に分かれ、前者の障害は離断性骨軟骨炎と言います。発症率は投球数が多い投手に多いようです。

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特に外側型は上腕骨小頭が軟骨と共にはがれ後に関節の動く範囲が狭まるという後遺症がのこりやすい野球肘です。年齢に合わない投球の仕方をすれば、障害を抱えやすくなります。

 

そのため小学生の投球には、変化球への制限がかけられています。少年(中学生)、学童高学年(小学生)では7回まで、最終イニングを投げ切った場合に限り9回まで投げることが出来ることになっています。

 

中学生以上の場合ですが、カーブを投げる時、ボールの回転をかけるために前腕をひねりながら投げる投手もいます。この方法は本来ならば正しい投げ方とは言わないのです。

 

それをまだ骨や軟骨が出来上がっていない10代の選手が繰り返し行うことで、肘に必要以上の負荷がかかってしまい、障害を招いてしまうのです。

 

他にも下半身がしっかりしていないために、上半身の動きに余計な負荷がかかる場合もあります。これらは年齢を重ねて骨などの成長を待つか、走り込みなどによる下半身を鍛えることにより、障害の発症を抑制できます。

 

症状が悪化する前に専門家に見せるのがベストだが。。

 

もし痛みが出るようならばまず医師に診断してもらいましょう。内側の痛みで来院しても、レントゲンやMRI等で詳細に調べてみると肘の外側に原因があったという例もあります。

 

あと、筋肉や腱の状態はレントゲンでは詳しい状態は分からなく、MRIで見ないと分かりません、逆にレントゲンで分かるくらいでしたら症状はずいぶん進んでいると考えられますし、私自身の経験からですが、ある程度症状が進んだら休ませているだけでは痛みは無くなりますが、治ったわけではありません。

 

治療するためには長期間のリハビリを要し、なおかつその期間は投球禁止となります。

野球を愛する方にとっては、長く辛い期間と言えます。しかし状態が悪ければ、種目変更を余儀なくされたり、利き手を変更しなければならない時もあります。

 

野球自体、諦めなければならないこともあります。そのようなことにならないために、リハビリはしっかりと行うようにしましょう。

 

この障害を予防するためには、運動後に行うアイシングやストレッチが重要です。それでも肘に痛みが出た場合は、早期に専門医のもと治療を開始しなければなりません。

 

また放置をすれば、肘の曲げ伸ばしが困難な後遺症を患うことになりますので、痛みを我慢せずしっかりと病院で診てもらいましょう。