野球の肘の痛みの治し方、ストレッチやテーピングのやり方

野球の肘の痛みの原因や直し方ストレッチ、テーピングのやり方を紹介します。サポーター湿布でも治らない肘の内側が痛い時はどうすればいいのか?

投球数は野球肘の原因の1つだけれど

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野球肘は別名リトルリーグ肘とも言いますが、そのリトルリーグ肘、アメリカではコホート研究といい特定の要因(投球)したグループしていない集団を一定期間追跡し、野球肘となる疾病の発生率を比較することで、要因と疾病発生の関連を調べるが行われているそうです。

 

そこでの研究成果として9~12才の1試合の投球数75球を超している子供は野球肘の有病率が35%上がる事、

または1シーズンの投球数が600球を超すと肘のトラブルが出やすいことがレポートされています。

 

ここで、1つ注意して欲しいのはこのリポートはアメリカの少年野球統計ですので、アメリカの場合はほぼ100%の子供達が硬球で投げていますので日本の野球とは少し条件が変わってきます。

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日本で投球している軟式C号(2018年度よりJ号  ) 126.2グラム~129.8グラム、硬式野球のボールは141.7~148.8gですので、肘にかかる負担はアメリカの子供達のが遙かに大きいことが予測されます。

 

これとは逆にアメリカの場合小学生は大部分の子供達は野球をシーズンスポーツとして楽しんでおりますので、年間の投球数は随分少なく1シーズン600球はの日本の学童野球のエース級のピッチャーですと、2ヶ月程度の投球数ですのでこれ日本の方が厳しい条件だと言えます。

 

子供の野球の指導者の中には、自分のチームのエース級のピッチャーを野球肘のスクリーニングに出すのをいやがる方のいますが、簡単なチエックはやり方が分ければ、自分自身でも出来ますし、大都市ではセミナー等も行われていますので、1度参加してみる事をお勧めします。

 

 

野球肘は自覚症状が合ってからでは遅い場合も。。

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野球肘はもちろん、ピッチャー、キャッチャーに多い症状ですが、初期の頃は痛みも我慢して練習したり試合に出たりすることが多いのですが、実はこれは肘の関節部分が炎症を起こしている状態で、放置するととても危険な疾病なのです。

 

多くの場合、痛みが我慢できずにプレーできない状態になってから病院に行くようですが、野球肘は手遅れになってしまうこともある疾患なので、少しでも痛いなと感じたり、調子がおかしいなと感じたりしたら、その時点で専門家の治療を受けることが必要です。

 

痛くなくても症状が内部で起こっていることは多く、放置すると1年~2年ぐらいではっきりと自覚できる症状が起こるようになります。

 

スポーツをやめて自然治癒することは可能ですが、野球のように通年でスポーツをしていると、自然治癒できるチャンスがないままどんどん進行してしまうことが多いようです。

 

実は、ある医療機関で学童や少年野球の会場で検診をしてみたところ、自覚症状がない子供たちにも野球肘の兆候が見られたそうです。

 

しかしその95%は初期で外科的な手術をしなくても治る状態だったのですが、自アク症状があり病院に受診で来た子供たちの約70%は既に初期を通り越して、進行期、または終末期の外科手術が必要な段階まで進行していたそうです。

 

という事は、肘に自覚症状が出た時にはすでに野球肘はずいぶん進行している可能性が

あるということです。

 

また、最近では、まったくスポーツをしていない子でもこの疾患が起こる可能性がある事は分かっています。

 

また、この疾患は片方の腕に起こることが多いという特徴がありますから、左右の腕を同時に伸ばしたり曲げたりしてみて、違和感を覚える場合にも検診を受けるようにしてください。

 

野球肘の検診の必要性

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まったく痛みが無いと、レントゲンを撮ったりMRIをしたりするのは自費となってしまいますが、少しでも違和感があったり痛みがあったりする場合には健康保険の適用となり、治療費の負担が少なくなります。

 

また、野球連盟によっては地元の医療機関と連携して検診などを行っている場合もありますので、地元の野球連盟に問い合わせるのも方法です。

 

この場合は1回に何百人も検診するので医師ではなく、簡単なテストをしてスクリーニング検診していくそうです。

野球検診 - 亀田メディカルセンター|亀田総合病院 スポーツ医学科

 

もしも日常生活に影響が出るほどの痛みが出ている場合には、すぐにスポーツ専門の外来に行くことをお勧めします。

 

また、ひどく進行していると手術しても完治出来ない可能性もあり、その後のスポーツに致命的な影響が出てしまうこともあるので注意しましょう。

 

故障かなと思ったら、できるだけ早期に治療を始めることがスポーツを続けてパフォーマンスを向上するためには必要不可欠な心がけなのです。