野球の肘の痛みの治し方、ストレッチやテーピングのやり方

野球の肘の痛みの原因や直し方ストレッチ、テーピングのやり方を紹介します。サポーター湿布でも治らない肘の内側が痛い時はどうすればいいのか?

少年野球で肘が痛い場合の対策

少年野球で肘が痛い状態になった時にはまずスローイングを中止・休止して安静な状態にすることが大事です。少しくらいなら大丈夫、あるいは大事な試合があるから休むわけにはいかないなどといって何もせずに投球を続けていると組織の損傷が進行して骨折やじん帯の損傷、組織の壊死といった深刻な状態に発展してしまう恐れがあります。

 

まずは痛み、腫れを鎮める肘のアイシングから

肘が痛いと思ったらまず最初に行うのがアイシングです。患部を冷やして組織の炎症を和らげます。炎症で熱を帯びた状態が続くと周囲の組織にまで広がり、健康だった部分にまで拡大してしまいます。このアイシングのポイントは痛みを感じた時にできるだけ速やかに行うこと、そして一定時間続けることです。

 

目安は肘の痛みを感じてから30分以内、そして10〜20分程度続けて行います。

 

 

その後必要に応じてテーピングやサポーターを使用し肘を保護することになりますが、肘の痛みに関しては固定して動きを制限するよりも安静にすることが重視されるため、あまり圧迫と固定の効果が強いテーピング・サポーターの使用は避けた方がよいでしょう。もし痛みが激しい場合には医療機関で痛み止めの注射や薬が処方されることもあります。

 

ストレッチ等のリハビリ

症状が安定したらそれからストレッチによるリハビリ。ストレッチによって関節と筋肉を柔軟にすることで炎症を和らげ、回復を早めることができます。やり方としてはまず肘の内側の筋肉を伸ばすストレッチ。右手の手のひらを上に向けた状態で伸ばし、左手でその指先を掴んで引っ張ります。実際に行ってみるとかなり指先から肘にかけて負荷がかかりますが、あまり無理しない範囲で伸ばしてみましょう。同じようなやり方にやはり右手の手のひらを上に向けた状態で思いっきりそらせて壁に押し当てる方法もあります。ちょうど上下反対に壁に手のひらを押し付ける形になります。

最終的には投球をした際や痛みや違和感を感じないことを確認したうえで回復したと判断されます。長い場合には3ヵ月程度投球ができないこともありますから、焦らずにじっくりと時間をかけて回復を図っていくことが大事です。