野球をしていて肘に痛みを感じたらほとんどの場合、それは野球肘です。
しかし中には肘に痛みを感じないものもあります。
野球肘と書きましたがその種類は思いのほかたくさんあります。
その中でも小学生・中学生の時になりやすい野球肘でとても怖いものがあります。
離断性骨軟骨炎はかかって欲しくない野球肘です
それが離断性骨軟骨炎というとても重症な野球肘です。大人になっても肘に後遺症が残る可能性が高いものです。初期の自覚症状は全くなく肘に痛みを感じたらもうすでにだいぶ悪く手術をしないといけなくなります。
この野球肘の早期発見には周りの大人(親やコーチ)の観察が必要です。普段から肘に対して注意深く観察するということが重要になってきます。発症率は大体野球をしている少年の2%程度です。
これは野球をしているからなったというよりは、体質的なものも絡んできているようです。
上腕骨小頭という肘の外側の部分の骨軟骨が変性し壊死(組織が生きて行けれなくなる状態)してしまう場合もあります。症状としては肘の痛みから始まり、肘が曲がらなくなったりします。
さらに悪化すると骨軟骨部分が遊離してしまいひっかかり感やロッキングを起こし滑膜炎と呼ばれる関節内の炎症を起こすことにもなります。
この離断性骨軟骨炎は野球肘外側障害の代表的なものでもあります。
しかし初期ではレントゲンをとっても写らないので早期発見はなかなか難しいとされています。野球をしていて少しでも肘に痛みを感じたら無理はしないで専門医のところに行くことが本当に大切です。
また野球をしている周りの大人も子どもの肘は注意深く観察してあげることが必要になってきます。