子どもと大人の野球肘については大きな違いがあることをお知らせしてきました。
さらに大人の野球肘は後ろ側がなることが多いのです。なぜ、肘の後ろ側に痛みが多いのかと言いますと骨と骨がぶつかるからだと言われています。
長年野球をしていると小さな力が何度も何度も繰り返し加わって肘に障害がでやすくなります。痛みの原因は骨と骨がぶつかってしまうことや、骨棘(こつきょう)といって骨がとげのようになりそれが取れてしまい肘関節内に漂ってしまうこともあります。
痛みの原因はさまざまあり人それぞれと言えます。
野球肘になりやすい人は?痛みは?
ではどんな人が肘の後ろ側に痛みを感じやすいのでしょうか。
それはフォークボールをたくさん投げる人、子どもの時に肘の内側を痛めたことがある人、投球フォームでボールリリース時に前腕をうまく回内できない人が挙げられます。
このどれかひとつでも当てはまると野球肘になりやすい傾向にあるのではないでしょうか。
プロ野球選手でもフォークボールを投げる投手が減ってきたように感じるのは肘の痛みの予防なのかもしれません。しかしプロ野球選手が肘の痛みで苦しむのは職業病のようなもので仕方のないことなのかもしれません。
肘の痛みに耐えて何試合も出場したプロ野球選手もたくさんいることでしょう。
しかし一般の人はそんな肘の痛みに耐えてまで野球をする必要はないのです。
ポジションを替えてもらったり、投球方法を矯正してもらったり、とさまざまな方法があるのではないでしょうか。
痛くなく、楽しくいつまでも野球を続けることができれば一番素晴らしいことだと思います。