野球肘の原因のほとんどは、許容を超えた負荷を肘に与えたために起こった障害です。この症状は、骨などが柔らかく未完成な十代に多く発症します。
野球のピッチャーについで捕手に多く、悪化させると手術を行わなければならない状態となります。
最悪の場合は、肘が伸びないなどの後遺症が残ってしまい、野球自体をあきらめなければなりません。
実は私個人も、初めは肘の炎症ぐらいに考えており、休むと練習に支障が出るとの恐れから、治療が遅れ、肘が180度伸びなくなってしまいました。。。。こうなると手術しか選択肢がありません。
その上、手術の中で一番簡単とされる関節鏡の手術でも全身麻酔、100%以前のように治るかは、やってみないと分からないそうです。。。。!!
症状を悪化させないためには、早期の専門医による診断と治療が絶対で、多少の痛みなら我慢するといった自己判断は禁物です。
回復のプロセスは?
痛めた野球肘は、治癒するまでの間、保護期と回復期、復帰期があります。肘の状態に沿った治療を施すことによって、徐々に投球ができるようになります。
その間、投球は肘の痛みがなくなるまで休止し、まずはリハビリに専念しましょう。
リハビリは、肘の状況や医師の診療方針にもより違います。
一例として、肘の内側を強くしなやかにしていくことから始めます。
まず肘の状態が安静時のみに痛む、いわゆる保護期にある時はアイシングなどで肘を冷やしつつ、肘の柔軟性を取り戻すためにストレッチをします。
次に筋の硬くなった部分を直接押します。
この硬い部位は、投球の連続により筋肉の一部が破壊され、元通りに治癒しなかった状態です。
そしてストレッチにより肘の曲がり具合を徐々に改善し、肘の内側を鍛えていきます。
そして安静時に肘の痛みがなくなってくると、いよいよ回復期に入ります。
この期間では筋力の回復を目指し、肘の動く領域を広げていくトレーニングを施していきます。投球に痛みが出なくなる時期になると、復帰期といます。
肘を痛める原因の一つに投球フォームの崩れがありますので、その改善をしながら、少しずつ通常のように投げていくようになります。
当然、個人だけでは同じように障害を発症してしまう恐れがありますので、医師や理学療法士のアドバイスのもと、進めていくようにしましょう。また、リハビリ中は肘の関節を使わない走り込みなどをすると良いでしょう。