野球を行う場合、体に様々な異常が発生することがあります。野手の場合にはバッティングや送球に関わるところで異常が発生しやすく、肘には注意が必要です。しかし、最も肘に注意する必要があるのがピッチャーであり、場合によっては重篤な障害に発生することもあります。
小学生や中学生など、成長期のピッチャーの方に多く発生してしまう障害が野球肘であり、スポーツ障害の一種です。野手の方が発症することもあるものの、ピッチャーとキャッチャーに多く見られる障害となっています。
ピッチャーは、9回までの試合を1人で投げる場合には投球数が150を超えることも珍しくはありません。控えのピッチャーがいることが殆どではありますが、公式試合などでは最も実力がある選手に任せざるを得ないケースも多くあります。
その為、ピッチャーは肘を酷使しやすく、その結果として発症してしまうのが野球肘です。症状が進行具合により、最悪の場合は手術を行わなければならず、兆候が見られるならばすぐに対策を講じなければいけません。
野球肘の兆候が見られる場合にまず行わなければいけないのがテーピングであり、その後の経過に大きく関わってきます。
テーピングが肘を守る!
内側に症状が見られる場合の痛みの原因は、手首か肘のどちらかであり、手首が原因ならば前腕伸筋群と呼ばれる箇所をどうにかしなければいけません。
その為には、手首の付け根のしわが出来ている箇所から、肘の内側にかけて真っ直ぐテープを貼っていきます。また、肘の内側側副靭帯を痛めているならば、肘の出っ張りのところの近くに逆からテープを貼らなければいけません。
肘の内側の出っ張っている箇所は内側上顆と呼ばれており、そこから1cmほど手の方向に寄ったポイントが基準となります。この基準のところでテープをクロスさせるように、Xサポートの形でテープを貼っていけば問題ありません。
結構近い動画を見つけましたので貼っておきますね!
それにしても、このテープ、とても良さそうですね!あと、はがれ防止の為にテープの角をカットしておくのはとても参考になります。
最も重要なのは肘を固定してしまうことなので、ややきつめに貼っていくことが重要となっています。また、Xの文字のようにクロスさせるXサポートを行うことで、ねじれにも強い形をキープさせることが可能です。肘の外側の方に痛みが発生している場合もまず起点を決め、前腕のおよそ1/3程度の長さを大体で良いので確認します。
肘から、この前腕の1/3ほど手首の方向に寄ったところが起点であり、肘の外側から内側を通って、再び外側に向かうようにテーピングを行うと良いでしょう。テープは、肘の内側の骨を通るようにしていきます。